WESは、Ewon Flexy 205とi4connectedを組み合わせて、世界中の風力タービンフリートのリモートモニタリングシステムを確立しています。Flexy 205は、セキュアなVPN接続、タービンPLCからのデータ抽出、i4connectedによるリモートモニタリング・分析のためのデータ交換を可能にします。
Wind Energy Solutions(WES)は、成長を続ける中型風力タービン市場におけるグローバルリーダーであり、40年にわたる経験に実証された技術力を有しています。オランダに拠点を置く同社が製造する手頃な価格のWES50、WES80、WES100、WES250の中型風力タービンは、認定パートナーのグローバルネットワークを通じて世界中に販売されています。
WESは、大規模で多様な顧客基盤(大規模農場や遠隔地企業など)を持ち、電力供給が困難な地域に対応しています。同社のタービンにより、世界中のユーザーがエネルギーコストと炭素排出量の削減を実現しています。
WESは、機器の接続とモニタリングにHMS Networksのソリューションを選択し、風力タービンの制御盤内にEwon Flexy 205を実装することを決定しました。WESがEwon産業用ゲートウェイを使用する第1の目的は、各自のオフィスから機器へのセキュアなVPN接続を確立することにより、リモートメンテナンスを可能にすることです。第2に、タービンの効率と稼働時間を最適化するために、新しいデータサービスの重要な要素としてEwon Flexyを使用することです。これは、風力タービンのPLCから関連データ(風速、エネルギー生産、回転速度など)を局所的に抽出することによって行われ、このデータは、機器のモニタリングと制御(起動、停止、リセット)に使用されます。最後に、Ewon Flexyを使用して、セキュアなMQTTプロトコルを介してクラウドプラットフォームi4connectedとデータを交換することです。この3つ目の機能により、WESの顧客はインターネット経由で自社のタービンを遠隔モニタリングし、長期的な性能分析を行うことができます。
WESはEwon Flexy 205およびi4connectedを使用して、重要なKPI(風速、出力、回転速度など)をモニタリングし、PLCと電力変換ハードウェアを制御(始動、停止、リセット)します。
「2021年の夏、WESはi4connectedをベースにした新しい制御システムを発表しました。HMS NetworksのEwon Flexy産業用ゲートウェイを統合したおかげで、当社はこのシステムをセットアップできました」と、WESのサービスエンジニア、Lars Koel氏は説明しています。「タービンのオーナーは、タービンにリモートで簡単にアクセスし、タービンの状態と性能に関する最新情報を得ることができます。また、このシステムにより、タービンを完全に安全に遠隔操作することができます。供給電力や測定速度などの性能と条件に関する月次レポートを自動的に受け取ることもできます。」
タービンのオーナーは、タービンの状態と性能に関する最新情報を簡単に入手できます。このシステムにより、タービンを安全に遠隔操作することができます。
Lars Koel氏、Wind Energy Solutions (WES)サービスエンジニア
WESは、データインフラと可視化分野の最新技術を使用して、オーナーがタービンフリートをリモートで開始、リセット、停止、最適化できるシステムを確立しました。これは、コンピューター、携帯電話、タブレットなど、世界中のどこからでも実行できます。WESのシステムはわかりやすいダッシュボードを表示することで、可能な限りシンプルになるように開発されました。
さらに、Ewon Flexyとi4connected IIoTプラットフォームの組み合わせにより、WESのエンドユーザーはWES SCADAを通じて365日24時間、データの取得が可能となるため、状態モニタリングに最適です。高度な性能情報(詳細なエネルギー生産、電力曲線、タービンデータなど)がグラフィカルに表示され、可能な限りわかりやすくデータを提供します。WESの顧客は、現場の正確な条件に基づいてタービンパラメーターを最適化し、最大の効率を達成することができます。すべてのデータレポートとグラフは、簡単にダウンロードしてエクスポートできます。
HMS の製品は、リモートアクセス、リモート監視、データ視覚化の 3 つの柱を組み合わせた完全なソリューションを提供するという点で、WES の目には際立っていました。さらに、この包括的なソリューションは、完全にスケーラブルで費用対効果が高いことが判明しました。
WESは、Ewonとi4connectedを組み合わせたソリューションを使用することで、出張(およびコスト)の削減、タービンフリートのリアルタイムの集中管理、簡単なリモートコントロールなど、多くの利点を享受しています。つまり、一言で言えば「利便性」です。
WESにとってのもう一つの大きな利点は、この統合ソリューションにより、最新の付加価値データサービスをユーザーに提供できるようになるため、販売時のインパクトを高められることです。これにより、WESに新たな収益源が生まれるだけでなく、競争上の優位性も得られます。
このように、フィールドデータを活用することで、機械メーカーとエンドユーザーの両方に多大な価値を生み出すことができます。HMSのようなプロフェッショナルなサプライヤーを選んで安全なリモート接続ソリューションを導入することは、結果的に、関係各社に利益をもたらすことになります。
