Baku White House、KNX Awardを受賞

床面積が700m2を超える豪華なヴィラ、Baku White Houseは、アゼルバイジャンやその他の地域で最も技術的に進んだホームオートメーションを導入し、KNX Awardを受賞しました。

アゼルバイジャンの首都にあるBaku White Houseのオーナーは、ホームオートメーションに大きな期待を寄せており、手作業で制御する必要がないことを目標としています(表1参照)。そのために、数百個のアクチュエーター、センサー、デバイス、機器を統合し、すべてのシステムを自動で動作させ、気候、光量、在室状況、時間帯などの条件にしたがって応答するようにしています。

Baku White Houseは、オーナーがいくつかのボタンを使用するだけですべてのシステムを制御できるように設計されています。事前にプログラムされた「モード」は、ヴィラ全体または個々の部屋に適用されます(例:リラックスモード、シネマルームのショーモード、ギャラクシーモード、パーティーモード)。音声制御により、プロセスがさらに簡単になります。

タッチパネルを使用して、ヴィラのすべてのデバイスを1か所から制御できます。700m2以上あっても、ボタンを押すのはせいぜい1日5〜6回です。

Okal

アゼルバイジャンのシステムインテグレーターであるOkalは、住宅用ビルディングオートメーションの分野で最も一般的なKNX規格に基づくシステムの設置を選択しました。KNXは、欧州住宅システムプロトコル(EHS)、BatiBUS、欧州設置バス(EIBまたはInstabus)の3つの規格から発展しました。ツイストペアケーブル(ツリー、ライン、またはスタートポロジー)、電力線、RF、またはIPリンクを使用して、接続と保守が簡単にできます。

KNXコネクテッドデバイスはリモートで制御でき、照明、ブラインドやシャッター、暖房・換気・空調(HVAC)、セキュリティシステム、エネルギー管理、オーディオ・ビデオ、白物家電、ディスプレイなど、幅広い機能を管理します。このアプリケーションでは、エネルギー消費を最適化するようにネットワークが設定されており、ランニングコストを大幅に節約します。KNXはフレキシブルなプラットフォームなので、後からより多くの機能を追加することができ、機能を追加することで、最終的に最大60%の省エネを実現できると見積もっています。

KNX Award受賞

KNX Awardは、意欲的、創造的、かつ革新的なスマートホームおよび建築プロジェクトにスポットライトを当てることを目的とした賞です。2022年のイベントは、世界中のKNXコミュニティから何千人もの人々がオンラインで視聴しました。当初のエントリーから、エキスパートの審査員に選ばれた55の建物が最終審査に残り、12の建物が入賞しました。Baku White Houseはアジア地域の1位となり、国際的栄誉となるトロフィーを受け取りました。

空調システム

プロジェクト全体の中で、HMS NetworksはOKALのCEOであるSharif Karimov氏と協力して、空調(AC)システムの統合を進めました。HVACをビル管理システム(BMS)に統合する際の主な課題は、使用される通信プロトコルが独自のものであることにより、これらの機器をBMSオートメーションネットワークに接続するためのACゲートウェイが必要であることです(これはすべてのシステムインテグレーターに既知の課題です)。

BMSとHVACデバイス間の通信に使用される最も一般的なプロトコルは、KNX、BACnet、およびModbusです。HMS NetworksのIntesisは、BMS-HVACゲートウェイのリーディングブランドであり、2009年以降、100万台以上のエアコンユニットがIntesis ACゲートウェイを使用してBMSシステムに統合されています。Intesis ACゲートウェイは、ACメーカーとの緊密な協力のもとに開発され、検証されています。

Baku White Houseでは、Intesis ACゲートウェイを、ACシステムとKNXネットワーク上で動作するサーモスタットおよび中央コントローラーとの間のインターフェースとして利用しています。これにより、エアコンはKNXネットワークを介して制御され、天候、在室状況、時間帯によって自動調整されます。

Baku White Houseのオートメーション機能